若年の頃、事典に掲載されていた竹内栖鳳の斑猫の小さな一枚の写真の出会い、その絵の美しさに見とれ、殊にその猫の眼の輝きに驚歎し、以後絵画に強い関心を有する様になり有名画の模倣をする事が楽しみとなり、今から思えば趣味画の域を出ませんが随分熱中したものでした。成長して清光会に入り日本画を本格的に基本から学び教授の指導よろしきを得て今日に至っております。
私は、作画に対しては一度画面に向かえば全精神を集中させ一心不乱に描くことを旨としています。それが結果的に無意識の内に自己の全てを画面に表出させ得るものであり画家の凄まじい気迫が作品の良い意味の強さになるものと思っています。特に私の作品の願いは繊細な線を求めながら大胆な構成と図柄、激しさの内に潤いのある情感、斬新な中に古典的基本を重んずる「補色の調和」を希求する事であり、己の独自な表現を確立すべく
日々スケッチと創作取材に努力致していますが、これからは心に秘めた大きな目標に対して気持ちを引き締めて挑戦しようと覚悟しています。 |
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